さてブログのタイトルも何やら物々しく決めたところで
前回の続きとつわり中に考えていたことについてまた取り留めもなく雑記していく。
つわりがはじまる前から休職していた私はそのまま会社を休み続けた。
つわりは最初は吐くまでいかなかったので無理をすれば会社に行けるのでは、みんなこれぐらいじゃ休まないのでは、つわりで会社休む人ってどれぐらいひどいものなの?
ととにかく「つわり ひどい」とか「悪阻 休む」とかで検索しまくっていた。
テレビを見るのも音楽を聴くのもなぜか嫌になり
いつもやっているアプリゲーム、私の場合はポケモンGOとキンプリプリズムラッシュライブという音ゲーもやりたくなくてほぼ一切開かなかった。
とにかくひたすらTwitterを見る日々。
ちょうどコロナウィルスが蔓延しはじめたせいでその話題ばかりだったが。
外にも出ないのに人一倍コロナに関するネット情報に詳しくなっていた。。
Twitterでも、あくの強い文章やエロ絵なんかが見たくなくて
RTでまわってくるものやフォローしている人をばっさばっさとブロックしまくった。
悪阻中は食欲も性欲もなくなり睡眠できたらうれしかった。夜眠れないときはひたすらLINEポコポコというアプリゲームにいそしんだ。
気分がいいときは実家にある漫画を読んだ。吉田秋生作品にもう一度酔いしれた。吉祥天女よきよき・・。
また夫は週末になると実家に来て泊ってくれたのはとてもうれしかった。
実家の家族たちと自分の配偶者が仲良くなったり、実家を気に入ってもらえることはとにかく嬉しかったし夫の食生活も心配だったので母の食事をうまそうに食べているところを見て安心した。
私はずっと横になっていて夫はその横でパソコンをいじって仕事をしていたりする。
何もないけどそれだけで安心した。気は多少使うけど実家の雰囲気と夫の性格によりそれ自体は大したことなかった。
ただ夫のにおいと夫が来た時に使う客間のにおいがつらかった。
夫のにおいはほぼほぼ衣類のにおいだったんじゃないかと思う。口のにおいとかはあるけどそれはキスとかしなければ大丈夫だし。
割と好きだったハミングの柔軟剤のにおいはつわりが終わった今でも少し苦手になってしまった。
夫について今でも心に引っかかる言葉があり
夫は毎年3~4月ごろ繁忙期に入る。
去年から忙しくなると病み気味になってしまい、最悪な上司がいるので気の毒には思っていた。徹夜するからかわいそうとかじゃなくてその上司の理不尽かつスケジュール性のない傲慢な押し付けにやられてしまうのがかわいそうなのである。
今年も4月はやはり忙しかったようで私にLINEでぐちぐちぐちぐちずっとメンタルやられLINEを送ってきていた。
ただ私もそれどころじゃなかった。つわりで弱り切った体と精神に既読をつけなくても連続で送ってくる病みLINEに返す余裕なんてこれっぽっちもなかった。
ちょうど義理の母からLINEが来た時に、旦那や周りを頼ってねって言ってくださったのでここぞとばかり夫さんも大変そうで・・と返信しておいたら義理母が夫に電話なりLINEなりではげましてくださったようだった。持つべきものはマザコンかつムスコンかな。(失礼すぎる)
そんな時に言われたのが
「俺も妊娠して会社休みたい」「会社に行きたくなさすぎるから悪阻変わるから会社行ってきて」
などの言葉だった。これはさすがに腹が立った。
変わってくれるなら仕事なんかなんぼでもするわと思った。
妊娠して本当にまじめに女なんて損だと毎日呪われたように繰り返し思っていた。
大人になって男に生まれたかったと何度思ったかしれないが
こんなに生きていくうえで男女に差があっていいものだろうかと恨んだ。
悪阻に耐えても出産の恐怖がある。
子育てにおける母乳などの不平等さも張ってきた自分の胸を見つめつらくなる。
ゆるんだ骨盤のせいで尾てい骨が痛み、西松屋で買ってきてもらったでっかい綿のパンツ、着替えもせずずっとパジャマすっぴん、ましてお風呂に入れない歯も磨けない
人としての尊厳みたいなものを失った女を捨てた見た目で内臓と未来は女であることに呪いをかけてくるような
とにかく悔しい気持ちになった。なんで女に生まれたのだろうと。
これはつわりが終わった今もずっとだけれど
何がハッピーマタニティライフじゃ無理やりハッピーとかつけてふざけんなよと思っている。10か月も腹に何か居座っていて50センチ3キロほどのものを股を割いて出すとかいう恐怖を持ったまま過ごすことのなにがハッピーなんだ。
私の場合、子供はほしかったっちゃほしかったけれど
子供が欲しい意味の本質についていまだに自分の中でおさまっていないところがある。
何のために子供が欲しいのか。
20代のときは子育てなんて考えられなかった。自分みたいなものに子供なんか育てられないと思ったしその責任の重さに耐えられないし子供がいる人のことをうらやましいと思うどころか子供に時間をとられて大変で友達とも遊べなくなるししんどそうとしか思えなかった。
30代になって子供を産むにもリミットがあることはわかっていたが
そのギリギリまで考えたくないなと思っていた。
周りも子供を産んだらとか思っていたら私の周りはまだまだ婚活中とか結婚はしても子供はまだとか結構多かったせいもある・・。
今の夫と出会って順調にそろそろ結婚だなーってなったころ父の癌が再発した。
私がプロポーズされたとき父は余命宣告された。2018年5月。余命1年。結局1月半しか生きれなかったけど。令和の年号も知らぬままいってしまった。
いたときは早く結婚式を挙げなきゃって思ったけどそれどこじゃない悪化をたどり、あれよあれよというまに先にお葬式をあげることに。
人がなくなるというのはすごい。知らない親せきたちのことがよく見える。家族のつながりも深まり他人への信頼も不振もありがたみもしがらみも見える。
私は三人兄妹の真ん中だが兄妹がいてよかったと心から思った。
父が亡くなり、私は早く結婚して子供を産んで家族を増やそうと思った。
人が一人いなくなる穴は大きくて、寂しくて、いたたまれなかった。
会社やお金のことも大変だったけれど、母を支えなくちゃとしっかりしているフリをして偉そうなことを色々言ったかもしれないが、4人で家族を回せるように当時は頑張った。
そして忌中ということで結婚式は年内にする予定だったが一年延期しようと決めた。結婚したのは2019年9月。早く結婚したかった。明るい話題を周りに届けたかった。
明るい話題を言えば次のイベントは妊娠である。
家族を増やしたいという気持ちが焦りとにかく早く妊娠したいと思った。
子育てしたいとか、愛する人との子供が欲しいとか、なんかよくわかんないけど皆さんが子供を切望するのってどういうところからくるんでしょうか?家庭を作りたい?
私はその熱が高くないまま妊娠してしまったのかなと思う。
将来を考えて、自分の老後を考えて、ライフステージ的にちょうどいまかなと思うので子供を授かれてそのこと自体はとても幸せだと思う。人が一人増える、すごいことだ。
ただなんとなく、飼ってるペットが死んだから次早くまたペットが飼いたい、みたいなノリが少なからずあることは否定できない。前飼ってた犬が死んだときすぐ次の犬を探した。寂しいから。
はっ、寂しいからみんな子供を産むのか・・?違う?
確かに夫と二人きりでずっといるのは寂しいと感じるしな。。
この話はこの辺にしておこう。ただ男女不平等の不満はこれからもこのブログに書き綴っていくことだろう。
お腹は徐に出始めてきていたが体重はグングン落ちていった。
最終は4か月で7キロ近く落ちた。
結婚式のときは1月半で5キロ近く落としたので数字としてはそんなにかもしれないが
なにしろげっそりしていた。落ちる分にはうれしかったけどブスになっていたんじゃないかと思う。
体重はもう1か月で元に戻って今は増えるのが怖いってくらいです。
ただマイナスからのスタートのほうが楽だね、妊娠後期の体重管理。
今日はこの辺で。